【新開発】放送用複合光ケーブルを使用したシステムの製作(その3)

光カメラリセプタクルケーブルとカメラケーブル(100m)が到着し、BMDのStudioconverterとCameraConverterの間につなぎ映像伝送実験をしました。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

光ファイバー部分を使用しての実験では、無事映像が出ました。

kesen

カナレから送られた図面のなかに上のような図面が送られてきました。(18AWG)とは線の太さで欧米の規格で、日本の規格では0.75sqになります。

調べてみると0.75sqで12v2A程度を100m伝送するのは電圧降下が多くて無理だという事に気が付きました。では、実際にメーカー製のカメラはどうしているか調べたところ、ソニーのカタログの仕様にはDC180vと書いてありました。

http://www.sony.jp/products/catalog/SPC_HSC-300RF.pdf

放送用複合光ケーブルはオスメスになっていて延長が可能な構造になっているので、何本もつないで長距離を伝送するようなことを想定されていると思います。

DC180Vを作って流したとして、かなり絶縁をしっかりしないと危険です。また高額な放送用光ケーブルを何本もカスケード使うのは不経済で、長距離を使いたい場合は普通の光ファイバーを使えば良いのですから、そんなに高い電圧は必要ないなと考えました。当初は48vで設計を始めました。

はじめはDC-DCレギュレータで48vを12vにする方法を考えたのですが、調べてみると、BMD CameraConverterは、31vまで耐圧があることがわかりました。

モニターはハンファQセルズのHM-TLB7ADを使用していますが、この製品、実はエーディテクノのCL75DHOPと同じ製品なのです。(値段は倍ぐらい違いますが)ハンファの仕様に書いていませんが、エーディテクノの仕様には24vまで使えると書いてありました。エーディテクノに確認したところ確かに使えると言っていました。(ただしハンファは無理といわれました。)うちの部に両方あるので、両者のフードなどが流用出来ることから、(ハンファのフードを壊したら、ハンファは部品対応してくれないので、エーディテクノに注文しています)ハンファのHM-TLB7ADに24vを入れたところ、ばっちりつかえました。

さすがにカメラは24vでは動作しません。以前の回路では3端子レギュレータ(7808)で12vを8vに降してつかっていました。(本当は7.2vなのですが)7808に24vを入れると壊れてしまうので、DC-DCレギュレータを使う事にしました。調べてみると、テキサスインスツルメンツのPT78ST108Vが12v~38vの入力範囲があり、8vを出力する事がわかり、しかも80%効率で熱も少なくピンが3端子互換です。

ただし出力電流は1.5Aです。うちのカメラたちでは大丈夫ですが、最近出たsonyのAX1などでは電流が足りません。本当はタリーの電気もここからとればいいかなぁと思っていたのですが、将来AX1の次のカメラが消費電力が少なくなってくれればいいかなぁと思い、タリーは別の回路にしました。

秋月のV7805-1000で5vを作り、5vで動作するように改良しました。これも31vまで耐圧があります。

そこでケーブルの電源電圧を、当初の予定電圧48vから24vにしました。これにより電源ユニットの回路を減らす事ができます。また以前の回路より効率が上がっていて熱も少なく総電流量も少なくなっているはずなので、100m1本程度なら大丈夫だろうと考えました。そして、なにより、電圧を下げることにより感電事故を防ぐことができます。晴れていれば48v程度なら大丈夫だとおもいますが、どうしても雨の日の外の収録もでてくる(体育大会などで途中で雨が降るなど)ので、48vでは、相当絶縁と防水が必要になります。

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