【新開発】放送用複合光ケーブルを使用したシステムの製作(その1)
私たちの放送部で使用しているBMDのStudioConverterとCameraConverterは、放送用のCCUなどのほとんどの機能を持っていて大変便利です(ホワイトバランスやアイリスなどは無いけど)。しかも1本(正確には1対)の光ケーブルで伝送できるのは大変ありがたい製品です。
しかし、かなり不満なところもあります。
汎用の光ケーブルが使用出来るのはコスト面ではよいのですが、もともと汎用光ケーブルって、設置して使う物なので、強度面では大丈夫かなぁと思ってました。。うちで使っているケーブルは、補強線が入っている強いタイプを使用していますが、コネクタ付近ではバラされてむき出しになるので、その部分は補強して使っています。
http://bct.tuinsbcc.net/fiber1/
もう一つ不満な点は、電源を別に送らなければいけないということです。ドリーでのカメラ移動したい場合、電源ケーブルも一緒に移動させなければいけない為、光ケーブルと電源ケーブルをビニテで一緒にしなければならず、大変煩わしい思いしていますそして、ケーブルが引っかかりやすく、絡まりやすいこと、ACアダプターがカメラ側に必要なことがあります。
昔使っていた、sonyのシステムは14Pの複合ケーブルに映像、タリー、インカム、電源などが1つになっていたと先輩から聞いています。そんな時、昨年の夏におこなわた総文祭富山大会で業者さんが持ってこられたカメラは、光ケーブルでタリーと電源も送れる複合ケーブルになっていると聞いて調べてみました。
http://www.canare.co.jp/leaf/lf2sm9n.pdf
光ファイバーが2本と電線が、制御用3本、電源用に2本、シールド1本の計6本あることがわかりました。
複合カメラケーブルを作っているメーカーの一つ、カナレさんに聞くと、光ファイバーはシングルモードと教えていただきました。
という事で、うちのカメラシステムに、この放送用複合光ケーブルが使えないかと考えました。